Works

「お客様にとってどのような存在でありたいか」を改めて問い直す、 リブランディングプロジェクト

2023年に創業20周年を迎えたワークポート社のリブランディングとロゴリニューアル。実情とブランドイメージの乖離、クリエイティブのばらつきといった課題を解決し、社内外のステークホルダーに対して一貫したブランドメッセージを伝え、共感と信頼の醸成を目指すプロジェクトに伴走しました。

この事例について問い合わせる
Project
ブランド・アイデンティティ明確化プロジェクト
Clients
株式会社ワークポート
Released
2024
.
07
.
01

課題と解決プラン

ワークポートではさらなる成長と社会貢献を実現すべく、PVV(パーパス、ビジョン、バリューズ)の策定を進めていました。このPVVを足がかりに、ブランド・アイデンティティすなわち「お客様にとってどのような存在でありたいか」を改めて問い直し、明確にするのが本プロジェクトの目的です。

より具体的には、ご相談を受けた時点で2つの課題が顕在化していたため、それぞれに対して以下のような解決の道筋を描きました。

1. ワークポートの実情とブランドイメージに乖離が出ている

  • 企業の成長スピードが速く、ブランドイメージの整理が追いついていない
  • 社内外で「ワークポートブランド」への認識が統一されていない
    →実情にあったブランド訴求のための基盤づくり(言語化)

2. ブランドの指針がなく、クリエイティブのコンセプトにばらつきがある

  • 事業戦略上の変化が多く、アウトプットの表現が統一されていない
    →統一感のあるクリエイティブを顧客へ届けるための基盤づくり(可視化)

プロセス

ワークショップ

全5回の共創型ワークショプを通じて、4つの視点から「ワークポートのあるべき姿」を探っていきました。

  • 自社
  • 同業他社
  • 顧客(求職者・企業)
  • 社会

ワークショップには経営企画、採用・教育、広報、マーケティングの執行役員およびマネージャーが全日参加したほか、社長インタビューや社員アンケートなども行いその結果を反映しながら行いました。

ブランド・アイデンティティの策定

ブランドの本質を概念化したブランドDNAというフレームワークを使い、ワークポート社のブランド・アイデンティティを言語化しました。

  • Brand Concept|ワークポートはどんなコンセプトか?
  • Brand Statement|具体的なコンセプトの説明
  • Emotional Value(感情価値)|ワークポートは顧客のどんな感情を喚起させるのか?
  • Rational Value(機能価値)|ワークポートは顧客にどんな機能(特長・強み)を提供するのか?
  • Tagline|ワークポートの世界観を一言で表すと?
  • Brand Structure|ワークポートはどういう構造をしているのか?
  • Brand Position|ワークポートはマーケットのなかでどこに位置しているのか?
  • Target Audience|ワークポートはどんな顧客がメインターゲットなのか?
  • Brand Benefit|なぜ顧客はワークポートを選ぶのか?
  • Brand Experience|顧客はワークポートでどういう体験ができるか?
  • Brand Attitude|ワークポートが大事にしたいこと

ビジュアル・アイデンティティの策定

ブランド・アイデンティティを根底に据えたクリエイティブ表現をVIガイドラインにまとめました。

  • コーポレートロゴ
  • ブランドカラー
  • タイポグラフィ

新ロゴ制作

並行して策定した企業のPVVやブランドアイデンティティに沿った、ロゴリニューアルを実施しました。

結果

1年以上の長期に渡る共創を通じ、まずはブランディングのスタート地点に立つことができました。
一般公開に先立って行われたワークポート社内説明会では、社員のみなさんから「ロゴに込められた意味やデザインの背景を知ることができた」「全体観は理解できたので、これから染み込ませていこうと思う」といったアンケート回答をいただきました。

明確化したブランドは、社内外に知っていただき、育てていくことで初めて意味を持ちます。今後も、名刺や看板などのブランドアイテム、各種サイトやバナーなどのWEB媒体、社内広報媒体など、ブランドが影響するさまざまなプロジェクトに引き続き伴走してまいります。

お客様の声

創業から20年間、常にスピード感を持って変化し続けてきた結果、徐々に世間の認知と当社の目指している方向性に乖離が生じてきました。その課題を解決するため、ニューロマジック様にご協力いただきながら、リブランディングプロジェクトを発足しました。 今回のリブランディングではPVV(パーパス・ビジョン・バリューズ)策定が並行して動いていたため、そちらの動向を追いながら進めるという難しいプロジェクトでしたが、当社の意向を十分に汲み取り、お客様に対してどのような存在でありたいかをうまく言語化、ビジュアル化していただきました。これからさらに選ばれる企業となるための新たな一歩を踏み出すことができたと感じております。この度はありがとうございました。

株式会社ワークポート
執行役員 事業推進企画本部マーケティング部長

林 英二

ブランドやサービスの立ち上げ支援に ご興味をお持ちですか?

ブランドやサービスの立ち上げ、リブランディングに伴う戦略立案からクリエイティブ制作まで、企業CIの策定を承ります。ぜひ一度お問い合わせください。

体制

全体統括
鈴木 郷佑
プロジェクトマネージャー/ディレクター
大黒 佳奈子
コンテクストデザイナー/コピーライター
井原 久美子
サービスデザイナー
喜多 佑衣
クリエイティブディレクター
戸田 俊之介(株式会社 バベル)
アートディレクター/デザイナー
上村 俊信(U-WORX)
掲載内容は公開当時のものであり、最新情報と異なる場合があります。
事例一覧へ

「問い」を共創し、
ふさわしい体験を形にする

私たちはエクスペリエンスエージェンシーとして、クライアントとともに問題を探求し、
「ふさわしい体験」の実現まで伴走します。

Contact us

ふさわしい体験づくりの第一歩は、
課題を正しく設定することから。
まずは今お持ちの課題を、私たちと一緒に見つめ直してみませんか。