株式会社東芝の社内において、事業部門の垣根を越えた協働を促進するための方法を創出するデザインスプリントを実施しました。
異なる部門間のより良い協働の体制やコミュニケーション方法を創出するデザインスプリントを実施しました。
ニューロマジックは課題の設定から、それに基づくデザインスプリントの企画から実施、レポート作成まで担当させていただきました。
株式会社東芝様では、今後より良いサービス・製品開発を行うためにも、デザイナーが商談プロセスの上流部分から加わる必要があることを認識していました。
それを実現するために、デザイナーを擁する部門と商談の中心を担っている事業部間のコミュニケーションを改善し、協働を促進するソリューションを生み出すことがテーマとなりました。
また、デザインスプリントを通じてソリューション自体を部門横断で共創する機会をつくるということも、今回の重要なミッションとなりました。
デザインスプリントは4日間という短い期間で終えるため、実施前のミーティングで適切な粒度の課題を設定・言語化し共有します。
今回もご担当者様と、弊社のスプリントマスターとサービスデザイナーが事前に対面やメールでお打ち合わせをして、事前に課題文を設定しました。
初日は参加メンバーの課題に関する認識を深めるワークを中心に行いました。
また、簡易的なユーザーインタビューを実施し、協働というワークフローに登場する人物像を整理するためペルソナも作成しました。
初日作成したペルソナについて更に理解をするため、2日目はデプスインタビューを実施しました。
1日目より長尺で実施されるインタビューによって、協働やコミュニケーションにおけるペインポイントやゲインポイントを理解します。
インタビュー後はユーザージャーニーを作成し、インタビューによって理解した内容を可視化しました。
3日目はアイディエーションに時間を割きました。
拡散と収縮を繰り返すいわゆるブレーンストーミングのようなメニューもあれば、ユーザーの方々にお越しいただいて意見交換をする「スワップアイディエーション」、ソリューションのストーリーを描く「MVSジャーニー」など多様なメニューで参加者の思考を効率的に先導していきました。
最終日は、ここまで作成したデザインツールを元に、課題に対するソリューションを作成しました。
数多くのソリューションから選ばれたアイデアはプロトタイプとして具現化され、ロールプレイングなどを用いて検証されました。
今回プロトタイプとして「デザインセンターと事業部が『共創』していくためのワークフローと、そこで使われるべきドキュメントフォーマット」が最終的に作られました。
作成後に早速、事業部の方にテストとしてプロトタイプを見ていただいたところ、概ね好反応を頂いています。
その他、プロトタイプには選ばれなかったアイデアも70以上生み出され、今後の組織間運営に生かされていく予定です。
ニューロマジックは、プロセスにおける価値も重視しています。 ワークショップを通じて組織内での気づき・学びを得られた事例は他にも多数ございます。ぜひ一度お問い合わせください。