Works

[企業 × 個人]マッチングプラットフォームの コミュニケーション改善

Spreadyは、紹介者を介して大手企業の新規事業と個人をマッチングさせるプラットフォームです。本件では、Spreadyのアクティブ率の改善/新規ユーザーの獲得の必要性から、サービスサイトのリニューアル及びサービスログイン後の一部UI改修など、体験の改善についてのご相談をいただきました。 ニューロマジックからは、そもそもどんなユーザーに向き合うべきか、そのようなユーザーへサービスをどのように紹介するべきか、ユーザーリサーチを通じて仮説検証しつつ、利用者目線での改善を重点的にご提案しました。

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Project
Spready サービスサイトリニューアル/サービスログイン後UI改善
Clients
Spready株式会社
Released
2021
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10
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13

背景

Spreadyは企業が募集するプロジェクトにマッチする個人を紹介するサービスですが、鍵となるのは企業募集に個人を紹介するユーザー=スプレッダーの存在です。ですので、次のようなことを精査するところからプロジェクトはスタートしました。

  • スプレッダーになってくれる理想的なユーザーとはどんなヒトなのか
  • ひるがえって、サービスはどのような世界観でどのようなメッセージを伝えるべきか
  • 初見のユーザーやサービスを継続的に利用するユーザーにとってはそれぞれ何が重要なのか

課題の精査

クライアントインタビュー

参加スタッフがサービスを深く理解することと並行して、次のようなことのヒアリング/整理を進めました。

  1. サービスが目指す方向性、ターゲットとなるユーザー属性の仮説について
  2. 市場/競合分析
  3. その他、サービスについての詳細
    • これまでの歩みの振り返りと課題の抽出
    • ユーザーのマッチングがうまくいくパターンとそうではない場合の原因について
    • サービスがドライブする仮説とその要因

ユーザーフロー(ASIS)

既存サービスサイトでのユーザー体験上の課題を、時間軸に沿った画面ごとの体験一覧として資料化し、現在のサイトにおいてボトルネックになっているポイントを可視化しました。

ユーザーリサーチ

リサーチの被験者選出

リサーチのインタビュイー選出は大別して2種類としました。
・現在のサービス利用者(コアユーザー)
・未来のコアユーザーとなる可能性のある属性のユーザー

リサーチ実査

以下のようなポイントについてヒアリングを実施しました。‍
・サービス利用者へのサイト訪問〜利用の振り返りを実施。登録のきっかけ、利用のモチベーションなどヒアリング
・ユーザーインサイト発掘。仕事や生き方を考えた時、どのような課題を持っているか。現状感じているペインは何か。自分の世界を広げるためにどんな行動をしているか。人を紹介することについての考え、何にベネフィットを感じるのか
・既存サイトに対する意見。Webサイトから受けた印象、良い点、分かりにくい点

リサーチ結果の考察

リサーチ結果を経た分析から、コアユーザーのサービス利用におけるモチベーションのあり方を3つのタイプに分類しました。

A 新しい人・世界との出会いが好き/友達の力になりたいタイプ
B 自身の成長のため、情報収集のためタイプ
C 案件ベース、適材適所が大事でしょタイプ

このうち、特に当該サービスと相性のよい属性はA・Bであると方向づけて、以降のワークショップへと進めました。

共創型未来創造ワークショップ

Spready社のみなさまと一緒に、ユーザーリサーチの結果を踏まえて、Spreadyに向いているA・Bのターゲット属性をペルソナ化する前提で、以下のワークショップを実施しました。

  • [ペルソナ]ユーザーリサーチから得られた情報をもとに、ターゲットユーザーの属性に共通する特徴を持ったペルソナを2種類作成。
  • [カスタマージャーニーマップ]作成した2種類のペルソナがサービスに出会うところから、継続利用に至るまでの理想の体験のジャーニーマップを作成。
  • [ユニークバリュープロポジション(UVP)]ユーザーの課題をサービスがどのように解決、改善するのかが明確となるUVPを文章化。
共創型未来創造ワークショップ時の写真

設定した課題

サービスサイトで謳っていくべきキーコンセプトについて議論する過程で、優先的なターゲットをひとつのペルソナに集約していくことになりました。結果、課題としてサービスサイトが実現を目指すところも次のようにシンプルにすることができました。

「サービスを詳細に理解せずとも、まずは試しにユーザー登録してみよう、と思ってもらえるようにする」
そのために、想定するペルソナ像にとってSpreadyが魅力的に見えるような表現を探っていきました。

イメージ:設定した課題

具現化プロセス

サービスサイトのキーコンセプト/キーコピー策定

ユーザーとサービスについて検証した仮説から、コンテンツや表現はどのようなものがよいか、数回にわたって複数のキーコンセプト/キーコピーをご提案し、選定を進めました。

トーン&マナー提案/キーカラー提案/イラストレーション開発

今回のリニューアルを期に、ブランドのキーカラーやモチーフを刷新するVIを設計しました。ビジュアルコンセプトを定義しなおし、そこからサービスを象徴するグラフィックエレメントやイラストレーションを新たに開発するご提案となりました。

ユーザーフロー(TOBE)

ワークショップで作成した理想の体験のジャーニーマップをベースに、時間軸に沿った画面ごとの体験と、キーポイントとなる要素を書き出し、これをレイアウトデザインや画面設計の拠り所としました。

UIデザイン/フロントエンド実装

サービスサイトについて、フロントエンド実装までを担当しました。そして、キーカラーの変更を期に、ログイン後画面の一部も改修を担当しています。
システムに組み込まれているログイン後画面については、多くがすでにコンポーネント化、モジュール化された状態であったため、実装の影響範囲を調査しつつ、バックエンドエンジニアと協議の上、実装の仕方について調整しながら作業を進行しました。

ユーザーテスト

コアユーザー属性に近しい特徴の被験者を集めたユーザーテストを実施し、テストの結果を踏まえて、イントロのアニメーションやコピー表現をチューニングし、最終的なリリースへ進めました。

イメージ:具現化プロセス「サービスサイトのキーコンセプト/キーコピー策定」
イメージ:具現化プロセス「トーン&マナー提案/キーカラー提案/イラストレーション開発」
イメージ:具現化プロセス「ユーザーフロー(TOBE)」

お客様の声

創業者の想いが詰まったサービスは時にユーザーを置いてけぼりにすることがあります。 これまで私自身がメッセージを考え、サービスディレクションをしてきましたが、リニューアルのタイミングで信頼できるニューロマジック様に出会い、どんなユーザーさんへ何を伝えるべきなのか、一緒に考えていただく機会をつくりました。 結果的に自前で作っていたときより、よりメッセージが伝わる想いのこもったサービスになりました。 またそのプロセスに社内を巻き込むワークショップを実施いただき、みんなの想いをひとつにすることもできました。伴走いただき、大変満足しております。

Spready株式会社
Co-Founder,取締役

柳川 裕美氏

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体制

スーパーバイザー/プロデューサー
木村 隆二
サービスデザイナー
永井 菜月
デザインリサーチャー
杉山 さやか
UXデザイナー
飯川 光明
プロジェクトマネージャー
春日 奈緒
コンテクストデザイナー/コピーライター
井原 久美子
アートディレクター
加納 千代司
デザイナー
壁谷 未和
Webデベロッパー
Yuta Matsui
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